こんにちは。
今回は、たった1000円のUSBメモリでパソコンを高速化できる、ReadyBoostのやり方について書いていこうと思います。
- HDD搭載のパソコンの動作が遅くて仕方がない…
- パソコンを軽くしたいけどあまりお金はかけたくない…
- 自宅に使っていないUSBメモリがある…
こういった方は、ぜひこの記事で紹介するReadyBoostを試してみてください。
ReadyBoostとは?
そもそもReadyBoostとは一体何なのでしょうか?次の文章はWikipediaからの引用です。
Windows ReadyBoostを使用すると、フラッシュメモリの記憶領域をキャッシュメモリとして使用し、総合的なパフォーマンスを向上させる。
ハードディスクはディスク上のデータをヘッドを使って読み書きしている。この時、数キロバイトといった小さなデータが散らばっていると、ヘッドの物理的な移動量が増え、実転送以外の動作によって、アクセス速度が極端に低下する。Windows ReadyBoostはこの小さなデータ群を、物理的なヘッドの存在しないフラッシュメモリにキャッシュすることで、ハードディスクのランダムアクセス時の性能低下という弱点を補助しようという技術である。そのため、使用するフラッシュメモリにはこれまで重視されてきたシーケンシャルアクセス速度ではなく、ランダムアクセス速度が重視される。
PCに搭載しているメインメモリと同じ容量か、それよりも多いものを使用することが推奨されているが、小容量でも効果が出ないわけではない。マイクロソフトによると、搭載されたメインメモリの「3倍の容量のフラッシュメモリ」を使用することで、最も優れたパフォーマンスを得ることができるとされる。
つまり簡単にまとめると、ReadyBoostを使うことでHDDの弱点をUSBフラッシュメモリが補ってくれるので、結果としてパソコンの高速化が見込めるというわけですね。
ReadyBoostのやり方
それでは、実際にReadyBoostを設定する手順をみていきましょう。
1, USBフラッシュメモリをパソコンのUSBポートに挿し込みます。
ここで注意点なのですが、ReadyBoostのために使うUSBメモリは普通のUSBメモリとしての役割を持つことはできません。
事前にUSBメモリの中のデータはどこかに退避しておくなどして、空にしておいてください。
2, Fドライブを右クリックして、プロパティを開きます。
(画像では分かりやすいように名前をREADYBOOSTにしています。)
3, ①上のメニューから「ReadyBoost」を選択します。
②「このデバイスを使用する」をチェックします。
③領域の値に、下に書かれている数値と同じだけの値を入力します。
④OKを押して完了します。
これで、ReadyBoostの設定は完了です。
きちんとできている場合は、Fドライブの空き容量が下のようになっているはずです。
ReadyBoostの効果
実際にReadyBoostを試してみた私の環境は以下の通りです。
- Windows 10
- RAM 8GB
- HDD 1TB
- USBメモリ:USB3.0, 16GB
本当は32GBのUSBメモリを使ってみたかったのですが、家になかったので断念。
それでも体感できた効果はいくらかありました。
- PCの起動速度が明らかに速くなった
- 各種動作も気持ち速くなった(気がする)
特にPCの起動速度は見違えるほどに速くなったと思います。以前の2倍ぐらいですかね。
それでもSSDには敵いませんが…
普通のHDDとSSDの中間のスピードぐらいにはなりました。
十分にやってみる価値はあると思います。
ReadyBoostについてのよくある質問・エラー
ReadyBoostについてのよくある質問・エラーをまとめました。
SysMain(旧 SuperFetch)が無効になっている
SysMainが無効になっているとReadyBoostを使用することができません。
「このデバイスは ReadyBoost に使用できません。」
「ReadyBoost を担当するサービス(SysMain)がこのコンピュータではオフになっているため、ReadyBoost が有効になっていません」
などと表示されている場合はSysmainが無効になっているので、ReadyBoostを使うなら有効にしておく必要があります。
1, スタートメニューを右クリック > コンピュータの管理 を選択します。
2, 左のメニューから サービスとアプリケーション > サービス を選択します。
SysMainを右クリック >プロパティを開きます。
3, スタートアップの種類 を 自動 にします。PCを再起動するか、開始を押してSysMainを起動しましょう。
これでSysMainが有効になったので、ReadyBoostを使うことができるようになったはずです。
4GB以上のメモリを割り当てられない
これはUSBメモリのフォーマットを変更すれば大丈夫です。
1, まず、ReadyBoostを行っている場合は一度ストップします。
さっきと逆の手順で、このデバイスを使用しない にチェックをいれましょう。
2, Fドライブを右クリック > フォーマット を選択します。
ファイル システム を exFAT にして 開始 をクリックします。
これで、4GB以上のメモリを割り当てることができるようになるはずです。
SSDを使っている
SSDを搭載している場合は、
「このコンピューターのシステム ディスクは十分に高速であるため、ReadyBoost が有効になっていません。ReadyBoost でさらにパフォーマンスが向上する可能性は小さいと考えられます。」
などと表示されることがあります。
SSDはもともと十分に高速であるため、ReadyBoostを使用する必要はありません。
ReadyBoostにおすすめのUSBメモリ
ReadyBoostに向いているUSBメモリの条件は次の通り。
- USB 3.0 or 3.1 に対応している
- PCに搭載しているメインメモリよりも多い容量
できれば32GB以上のUSBメモリが望ましいですね。
いくらかオススメのUSBメモリを紹介しておきます。
(ここで紹介している商品は、私が実際にReadyBoostを試したわけではないです。ただ、インターネット上で実際にReadyBoostを試してみた人の記事を探し、良い性能が出ていたものをまとめています。)
Transcend TS32GJF710S
とてもコンパクトなUSBメモリ。デザインがかっこいいです。
耐衝撃・防滴・防塵性能があって1000台と、手頃な価格だと思います。
SanDisk SDCZ430-032G
1000円を切る安さ。コスパは最強です。
別に防滴とかいらないよという人は、こっちのほうがいいですね。
おすすめできそうな商品は以上の2つだけでした。
どちらもコンパクトでキャップがついてないタイプのUSBメモリですが、ReadyBoost用のUSBメモリというのは基本的にパソコンに挿しっぱなしなので、この形状が最適だと思います。
<参考にしたサイト>

まとめ
以上、1000円のUSBメモリでHDD搭載のパソコンを高速化するReadyBoostについて説明しました。
HDDが遅くてどうしようもない、SSDに買い替えたいけど高くて悩んでいる方、たった1000円なのでぜひReadyBoostを試してみてはいかがでしょうか。
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