こんにちは。
この記事では、慶應義塾大学理工学部に合格した私が、おすすめの物理の参考書を紹介していきます。
実際に私が使った物理の参考書を紹介していくので、ここで紹介した参考書で勉強すれば慶應理工合格レベルに達することが可能です。
- 慶應理工に合格するために必要な物理の参考書のレベルを知りたい
- 実際に合格者が使っていた参考書を紹介して欲しい
- どういうスケジュールで勉強していけばいいかわからない
- 慶應理工の物理の傾向と対策は?
こういった疑問に答えていきます。
これから慶應理工、またはそのレベルの他の大学の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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おすすめの物理参考書【慶應理工合格レベル】
大学入試の物理を攻略するためには、「公式」と「解き方」を暗記する必要があります。
- 公式:どの参考書でも同じ
- 解き方:参考書の著者によって違う
このため、使う参考書の著者は統一することをおすすめします。
例えば、入門レベルはAさんの参考書で、応用レベルはBさんの参考書で…とやっていると、同じような問題でも解き方が異なることがあり、混乱を招くのでやめておいたほうがいいです。
おすすめは「浜島ルート」
私のおすすめは、いわゆる「浜島ルート」と呼ばれる5冊の参考書を使うことです。
この著者の参考書を使うメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
- 解説が非常に分かりやすい
- 参考書全体で解き方が統一されている
- 暗記ではなく、本質を理解できる
特に理由がない限り、この著者の参考書を選んでおけば問題ありません。
1冊約1000円なので、5冊で5000円、これだけで物理は完璧です。
他の著者の参考書はダメなのか?
もちろん、他に好きな著者がいるのであればそちらでもいいかもしれません。
ただ、私が他の著者と比較しても浜島ルートがいいと思う理由がいくつかあります。
- 非常に有名であり使用者も多い
- 本の価格が安い
- 早慶レベルの参考書である「名問の森」が良書すぎる
特に、おそらく物理の勉強で最後にやると思われる「名問の森」という参考書。
こちらがとても良書です。
基礎は他の教科書で固めたけど、結局最後は「名問の森」をやるという人は多くいます。
それほど「名問の森」はいい参考書です。
それならば、最初から「浜島ルート」を辿っていった方が、先ほども述べた通り途中で解き方が変わることによる混乱がありません。
なので、特に理由がない限りこの「浜島ルート」の参考書5冊を選ぶことを強くおすすめします。
物理のエッセンス
「物理のエッセンス」は、物理の入門レベルの参考書です。
公式→公式の解説→例題→練習問題という流れで基礎を固めることができます。
「物理のエッセンス」は問題集というよりは、教科書の代わりに当たる参考書になります。
高校の教科書は基本的に分かりにくいことが多いですが、この参考書は公式の意味や問題の解説など、非常に分かりやすくまとめられています。
この参考書独自の公式の覚え方などもあり、それがまた結構覚えやすいんですよね。
公式は既に完璧だという人でも新しい発見が得られる内容になっているのでおすすめです。
また、公式は赤字になっているので、試験前に公式だけ見直したいときにとても便利です。
良問の風
「良問の風」は、基本~標準レベルの物理の問題集です。
「物理のエッセンス」で基礎を固めていればチャレンジできる難易度となっています。
名前の通り良問が揃っているので、ここで標準的な問題の解き方をしっかり理解しておきましょう。
この問題集を完璧にしておけば、難関大学以外の大学の入試ではまずコケることはなくなると思います。
名問の森
「名問の森」は、発展レベルの物理の問題集です。
「物理のエッセンス」で基礎を固め、「良問の風」で標準問題をこなした人が挑戦する問題集ですね。
この問題集を完璧にすれば、早稲田・慶應レベルの物理は戦えます。
MARCHレベルの大学であれば、余裕で受かるレベルには仕上がります。
その名のとおり名問が揃っており、物理の発展問題の解き方をしっかり確実に理解することができます。
もちろん難易度は非常に高いので、しっかりと実力がついたうえで挑みましょう。
ただ、解説はとても分かりやすいので、理解に苦しむことはないと思います。
稀に、「物理のエッセンス」→「名問の森」とすっ飛ばして進む人もいるんですが、結構難しくて心が折れるかもしれないので、やはり間に「良問の風」を挟んでおくことをおすすめします。
参考書での学習スケジュール
1年での勉強を想定してスケジュールを組んでみました。
私も実際にこのスケジュールで勉強しました。
春~夏
春から夏は基礎固めを行います。
「物理のエッセンス」を2冊ともこなしていきましょう。
1周目は全て読んで問題を解く、2周目は問題だけ解きつつ分からなかったら読み返す、という方法がおすすめです。
ただ、「物理のエッセンス」には稀にけっこう難しい問題が含まれているので、そういう問題は一旦スルーしてもいいと思います。
夏~秋
夏から秋は標準問題を解いていきます。
夏休みなどを利用して「良問の風」をガンガン回していきましょう。
問題集は基本的に全ての問題を何も見ずに解けるようになるまでやったほうがいいです。
何冊もこなすより、1冊を完璧にすることを目指しましょう。
できた問題は〇、できなかった問題は×をつけておき、2周目以降は×の問題だけやるという方法だと時間効率がいいのでおすすめです。
秋~冬
秋から冬は発展問題を解いていきます。
「名問の森」を確実にこなしていきましょう。
「名問の森」は本当に重要な参考書なので、3周以上は必ずやったほうがいいです。
年末までに最低でも2周は終わっている状態が望ましいです。
入試直前
1月~2月の頭にかけて、赤本を解いていきます。
よく、基礎が固まっていない状態から赤本を解き始める人がいるんですが、全然解けないと正直無駄だと思うのであれはやめたほうがいいです。
少なくとも「名問の森」を2周は終わらせた状態で挑みましょう。
「名問の森」をやっていれば、赤本の問題でも「あっ、これはあの問題の解き方を利用できるな」と分かってくると思います。
入試直前は「名問の森」の3周目以降、そして赤本を解けるようにスケジュールを調整していきましょう。
慶應理工の物理:傾向と対策
慶應理工の物理の概要
慶應義塾大学理工学部の物理は、基本的にめちゃくちゃ難しい問題が出るわけではありません。
難易度的にはそれこそ「名問の森」を完璧にしていれば、ミスさえしなければ7~8割は取れます。
どちらかというと、試験時間が化学と合わせて120分、つまり物理は約60分で解く必要があるので、時間的に厳しいです。
問題を見た瞬間に解き方がだいたいわかるレベルまで仕上げておく必要があります。
合格ラインは6割なので、物理が得意な人は7~8割、苦手な人でも5~6割は確保しておきたいですね。
慶應理工の物理の傾向・対策
特によく出やすい分野というのはなく、バランスよく出題される傾向にあります。
あれだけ出ない出ないと言われていた原子分野がついに出題されたので、これも対策する必要があります。
(この記事で紹介した参考書は原子分野に対応しているので問題ありません。)
山を張るのは絶対にやめて満遍なく解けるようにしておきましょう。
<参考動画>
まとめ
以上、慶應理工合格者が実際に使ったおすすめの物理の参考書を紹介していきました。
ついでに傾向と対策も少し書いてみました。
とにかく慶應理工の物理は平均的な難易度でバランスよく出題してきます。
今回紹介した参考書で、全分野の発展問題を完璧に解けるように対策しておけば、必ず合格点が取れるレベルには達すると思います。
受験生のみなさんはぜひ頑張ってください。
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