こんにちは。
この記事では、慶應義塾大学理工学部に合格した私が、おすすめの数学の参考書を紹介していきます。
実際に私が使った数学の参考書を紹介していくので、ここで紹介した参考書で勉強すれば慶應理工合格レベルに達することが可能です。
- 慶應理工に合格するために必要な数学の参考書のレベルを知りたい
- 実際に合格者が使っていた参考書を紹介して欲しい
- どういうスケジュールで勉強していけばいいかわからない
- 慶應理工の数学の傾向と対策は?
こういった疑問に答えていきます。
これから慶應理工、またはそのレベルの他の大学の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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おすすめの数学参考書【慶應理工合格レベル】
大学入試の数学は、数学ⅠA/ⅡB/Ⅲに分かれています。
慶應理工の数学では確率や微積分などの頻出分野はありますが、それでも全分野を満遍なく対策しておく必要があります。
網羅系の参考書を使って全体を強化したあと、各分野ごとの参考書を使って苦手な部分を重点的に対策していくのがいいですね。
それでは、以下で実際に私が使った参考書を紹介していきます。
Focus Gold/青チャート
いわゆる網羅系の数学参考書です。
教科書の代わりのようなものであり、簡単な例題から難しい発展問題まで解くことができます。
私はFocus Goldを使用しましたが、青チャートでもいいです。
この2つは本当によく似ている参考書なので、どちらが良いというのはハッキリ決めることができません。
レベルもほぼ同じです。
迷ったら、使用者が多い青チャートを選ぶのがいいかもしれませんね。
(しかもFocus Goldは現在Amazonで品薄状態になっています…)
基本的には、高校の授業レベルの簡単な問題が解けるようになってから挑む参考書になります。
春は例題、夏は章末問題あたりを解いておき、秋からは別の参考書に移れるようにしっかりやり込みましょう。
かなり分厚いので、根気は必要です。
やさしい理系数学
※「やさしい理系数学」ですが、問題はまったくやさしくないので注意しましょう。
「やさしい理系数学」は、網羅系参考書をある程度やったあとにチャレンジする問題集です。
難易度は非常に高く、これをやり込めば早慶合格レベルには達することができます。
問題は200問あるので、発展問題を解く力は確実につきます。
解説が分かりにくいという声もありますが、個人的には別解が豊富でいい解説だと感じました。
読んでもまったく理解できないということはあまりないと思います。
理系数学の良問プラチカ
「理系数学の良問プラチカ」は、ある程度発展問題を終え、さらに実力をつけて数学を武器にしたい人向けの問題集です。
難易度はとんでもなく高いので、網羅系参考書から直接これに挑むと正直手も足も出ないと思います。
早慶合格レベルでは「やさしい理系数学」までで十分ですが、数学で点数を稼ぎたいという人はこの「理系数学の良問プラチカ」もやっておくといいですね。
ちなみに「やさしい理系数学」よりも解説が簡素なので、理解するのが難しいかもしれません。
参考書での学習スケジュール
1年での勉強を想定してスケジュールを組んでみました。
私も実際にこのスケジュールで勉強しました。
春~夏
4月から夏休みまでは、基本的な問題を確実に解けるようにしておきます。
青チャートなど、網羅系参考書の簡単な問題は見た瞬間に解き方がわかるレベルまで仕上げましょう。
夏~秋
夏休みからは標準的な問題を解いていきます。
網羅系参考書の章末問題レベルを確実に解けるようにします。
解けなかった問題はチェックしておき、2~3周はするようにしましょう。
秋~冬
秋からは発展問題に挑戦していきます。
やさしい理系数学などの発展問題集を3周以上はやり込みましょう。
解法が思いつかなかった時は、なぜ思いつかなかったのか、どうすれば思いつくのかを考えながらやるといいです。
解き方のパターンをいくつも用意しておき、この問題のパターンにはこの解き方で…というように解法を当てはめていく練習をしましょう。
また、網羅系参考書の巻末問題などもかなり難しいので、そちらもやりましょう。
入試直前
1月~2月の頭にかけて、赤本を解いていきます。
基礎が固まっていない状態から赤本を解き始めるのはやめましょう。1月からで十分間に合います。
赤本を解くと自分の苦手分野が分かってきます。
その分野を重点的に参考書で対策していきましょう。
慶應理工の数学:傾向と対策
慶應理工の数学の概要
慶應義塾大学理工学部の数学について説明します。
大問は5つで試験時間は120分、時間的にとても厳しいわけではありません。
問題の大半は穴埋め形式で、一部だけ記述式の問題があります。
合格ラインは6割なので、数学が得意な人は6~7割、苦手な人でも5割は確保しておきたいですね。
慶應理工の数学の傾向・対策
基本的に色々な分野から出題されますが、微積分・確率・ベクトルなどは頻出です。
特に微積分は複数の大問で出題されることが多いので、絶対に対策しておきましょう。
また、穴埋め形式が多いので部分点では稼ぎづらいです。
さて、そもそも数学というのは勉強しても一番点が伸びにくい科目だと思います。
数学が得意な人たちの中には、「基本的な知識を完璧に身につけていればどんな問題にも対応できるようになる」と言う人もいますが、これは大ウソだと思います。
私は、Focus Goldとやさしい理系数学をやり込み、典型的な問題は完璧に解けるようにしましたが、慶應の数学は4割しかとれませんでした。
基本的な問題ばかりやっていても、応用問題は絶対にできるようにはなりません。
数学が苦手な人は特にそうです。
応用問題を確実に解けるようにするためには、莫大な問題数をこなして圧倒的な経験をつける必要があるように感じます。
時間に余裕がある人はそうしてもいいですが、受験においては正直コスパが悪いです。
そこで慶應理工の入試を突破するために、1つ案があります。
それは、「数学が苦手なら捨てる」ということです。
もちろん数学が得意な人は数学で稼いだ方がいいです。これは間違いありません。
ですが、数学が苦手なら無理に頑張らずに、労力を他の科目に回した方が得です。
慶應理工の数学は、一部簡単な問題が含まれています。
こういった問題を絶対に落とさないレベルには対策しておきましょう。
ですが、完答を狙ったり、明らかに難しすぎる問題が解けるようになるまで頑張ったりする必要はないと思います。
その時間で、物理・化学・英語に手を回した方がコスパがいいです。
物理・化学・英語は勉強すればするほど点数が伸びます。
対して数学は、いくら勉強しても苦手な人はほとんど伸びません。私がそうでした。
やさしい理系数学などの発展的な参考書を完璧にしても数学の点数が伸びなかった場合、「自分は数学が苦手なんだな」と割り切って、他の科目になるべく力を割くようにするのをおすすめします。
<参考動画>
まとめ
以上、慶應理工合格者が実際に使ったおすすめの数学の参考書を紹介していきました。
ついでに傾向と対策も少し書いてみました。
受験生のみなさん、頑張ってください!
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